土用の丑の日とは?うなぎを食べる理由と由来をやさしく解説
土用の丑の日とは?うなぎを食べる理由や平賀源内の由来、「う」のつく食べ物の意味まで、夏の風習をやさしく解説します。
土用の丑の日とは?うなぎを食べる理由と由来をやさしく解説
土用の丑の日とは?──季節の変わり目を乗り切るための風習
土用(どよう)とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前約18日間を指し、季節の変わり目にあたります。この期間中の十二支で「丑(うし)」にあたる日が土用の丑の日です。
特に夏の土用の丑の日は、暑さが厳しく体調を崩しやすいため、栄養価の高い食べ物を摂取して夏バテを防ぐ風習が生まれました。
うなぎを食べる理由と由来
平賀源内の発案説
江戸時代、夏場に売上が落ちるうなぎ屋が、蘭学者の平賀源内に相談したところ、「本日 土用丑の日」という看板を出すよう提案されました。これが功を奏して繁盛し、他の店にも広がったことで、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が定着したといわれています。
「う」のつく食べ物で無病息災を願う風習
日本では、丑の日にちなんで名前に「う」のつく食べ物(うなぎ、梅干し、うどんなど)を食べると夏バテ防止になるという風習があり、うなぎもその一つとして親しまれるようになりました。
うなぎの栄養価と夏バテ防止
うなぎはビタミンA・B群、DHA、EPAなどが豊富で、疲労回復や食欲増進に効果があるとされています。夏の暑さで食欲が落ちる時期にスタミナをつけるために、理にかなった食材です。
土用の丑の日はいつ?
土用の丑の日は年によって1回または2回あり、2025年は7月24日(木)と8月5日(火)の2回です。2回ある場合は、最初を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。
うなぎ以外の「う」のつく食べ物
うなぎ以外にも、次のような「う」のつく食べ物が土用の丑の日に好まれています:
- 梅干し:クエン酸が豊富で疲労回復に効果的
- うどん:消化がよく、夏でも食べやすい
- 瓜(きゅうり、すいかなど):水分が多く、体を冷やす働きがある
これらの食材も取り入れて、バランスのよい夏の食事を心がけましょう。
まとめ
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、平賀源内のアイデアや「う」のつく食べ物で無病息災を願う文化、うなぎの栄養価の高さなど、さまざまな理由が組み合わさって根づいたものです。
夏の暑さを元気に乗り切るために、うなぎをはじめとした季節の食材を上手に取り入れて、健やかに過ごしましょう。
written by

ブルズHQ編集部